論考
ビットコインを市場・経済・社会の側から読む考察記事です。カテゴリごとに、新しい記事のあるカテゴリから並べています。
ビットコインを市場・経済・社会の側から読む考察記事です。カテゴリごとに、新しい記事のあるカテゴリから並べています。
OCC、GENIUS法の最終規則を11月までに公表へ
Gould通貨監督官がJackson Holeで表明。法定期限の2026年7月は既に徒過しており、施行日まで準備期間は2か月しか残らない。新規銀行免許の申請40件のうち23件がデジタル資産関連。
米SEC、クリプト向け資金調達ルール「Regulation Crypto Assets」を提案
SECが1933年証券法の登録義務に対する2つの免除と、トークンを投資契約から切り離すセーフハーバーを柱とする規則案を採択。パース委員の賛成声明を読み解く。
ヨーロッパの暗号通貨規制MiCAとは
EU が世界に先駆けて作った暗号資産の包括規制について、三層構造の分類から2026年7月の完全施行、ステーブルコイン市場の再編、MiCA 2.0 の論点までを整理する。
CLARITY法案はなぜ止まっているのか
上院で停滞するCLARITY法案について、民主党の反対の力学と「先延ばしは国益を損なう」という反論への応答を一本にまとめた約4,300字の公開用統合版。
CLARITY法案が不成立に終わったとき、アメリカの金融はどうなるか
GENIUS法によってステーブルコインの合法化はすでに終わっており、CLARITY法案が争うのは資本市場レイヤーだけである。可決される場合と不成立に終わる場合、それぞれで何が変わり何が変わらないかを見立てる。
CLARITY法案の神話と事実
推進側の業界団体 CCI が、CLARITY法への批判を「神話」として並べ反論したファクトシートの抄訳。9つの反論を読み比べると、力の入り方の差が上院での争点を浮かび上がらせる。
支持表明が下落させた CLARITY 法案成立の確率
2026年7月16日、マーク・ワーナー上院議員は CLARITY 法案を支持すると述べた。その翌日、予測市場の成立確率は35%へ下がった。
CLARITY法案がビットコイン市場に与える影響
CLARITY法案はビットコインを取り巻く金融環境を合法化する土台だが、ビットコイン自体は何も変えない。市場が囃す強気のナラティブを三つ検証し、短期の資金流入への過度な期待を戒める。
BlackRockが再提示するビットコインの投資テーゼ
2026年8月付のBlackRockのホワイトペーパー「Re-Underwriting Bitcoin」を読み解きます。53%の下落をレバレッジ清算とフローの逆転で説明したうえで、1〜2%配分の推奨は維持されました。
FIMAレポの「money printing」はビットコインに効くのか
アーサー・ヘイズ氏が「Yen Quake」で描いた、円買い介入を入口にFRBが通貨を創造するシナリオを検証します。方向には同意しつつ、持続性・規模・円高の3点で割り引きます。
パワーローから予測するビットコインの未来の姿
15年破られていないパワーローの線が、2026年後半に初めて本気で試されている。線が続くために何が起きなければならないのか、当たった世界はどう見えるのかを考える。
ビットコインの4年サイクルは本当か──再現確認の結果とその解釈
Xで拡散する「4年で一巡する」チャートを自分のデータで引き直すと、周期は本物だが、上げ幅は毎回縮んでいた。
分析的ナラティブで読むビットコインの国家間ゲーム
「ビットコインは国際的に受容されるのか」という問いを、分析的ナラティブ(Bates, Weingast ら)とゲーム理論、およびパットナムの2レベルゲームを道具として扱います。第1部で道具立てを整理し、第2部でドル覇権国・非同盟国・中立国の三者ゲームを組み立てます。ドル建てステーブルコインが実は「凍結できるドル」であること、そのためにドル覇権国自身がビットコインの準備資産化に向かうこと、帰結として分断がプロトコル層ではなくコンプライアンス層で起きること——を導きます。
ビットコインは何回死ぬのか──ナラティブの死と、そのあとに残るもの
ビットコインには何度も物語が与えられ、そのたびに死んできた。デジタルゴールド、インフレ・ヘッジ、クリーンエネルギーの起爆剤、価値のインターネット——いずれも検証の局面で剥がれ落ちた。それでも対象そのものは消えない。この文章は、ビットコインを「人工的な自然物」、すなわち設計されたにもかかわらず誰の意志でも止められなくなったものとして捉え、死んだ物語を一つずつ確認したうえで、金融の外側(地政学)から立ち上がりつつある次の物語——「止められない送金手段」——を検討します。