大口ロング1件の清算で$82,500へ、夜は$83,000台へ戻す ― 全部の満期でプットが高い側へ戻った

2026年9月29日

月曜日は、週末の静けさが切れた日です。24時間の値幅は$82,510〜$84,992の3.0%で、朝7時5分の価格は約$83,149。下げたのは月曜の昼から夕方にかけてで、18時台に価格が$82,500へ届いたところで、証拠金で買い持ち(ロング)にしていた大口1件が清算(=証拠金不足で強制的に閉じられた取引)されました。夜に証券市場が開いて金が4%、株が0.8%下げたあとは、ビットコインはむしろ$84,000台まで戻し、朝は$83,000台の前半にいます。先物では建玉が直近30日で最も少ない水準をさらに下回り、ロングが払う金利が短期金利(=ドルを米国の短期国債で持つだけで受け取れる金利)を下回るのは6日目です。オプションでは、金曜から10月2日までの満期でコールが高かった値付けが消え、全部の満期でプットが高い側へ戻りました。

(数値は9月29日7時5分(日本時間)までのデータに基づきます。価格・先物・オプションはその時点の値、市場心理は9月28日の確定値、オンチェーン(=ブロックチェーン上の記録)は9月27日時点、ETF資金フローは9月25日の金曜分までです。証券市場の終値は9月28日時点です。オンチェーンの長期保有者の数値には、ETFや取引所が預かっている分も含まれます。オプションはDeribit(BTCオプションの大半を占める取引所)の全銘柄です。)

1. 何が起きたか

図1-1 価格の推移(1時間足・直近7日)

図の見方: 1時間ごとの価格(日本時間)。木曜から$84,000の点線のまわりで横に伸びていた線が、月曜の昼から夕方にかけて点線の下へ折れ、$82,500まで下がったあと、夜に一度$84,000台へ戻っています。

  • 朝7時5分の時点で約$83,149。24時間で−1.3%、値幅は$82,510〜$84,992の3.0%で、土曜の0.7%・日曜の1.1%から一段広がった。1週間前と比べると−4.0%、1か月前と比べると+6.3%。
  • 直近の確定した日足終値は9月27日の$84,462。
  • Hyperliquid(=オンチェーンの先物取引所)で見える清算は、この24時間で49件。ほとんどがロングで、最大の1件が全体の69%を占める。集中したのは月曜18時台で、価格帯は$82,000台。

月曜日は、週末の横ばいが下に切れた日でした。下げたのは月曜の朝9時から夕方18時にかけてで、証券市場が開く前に安値の$82,510を付けています。そこで大口のロングが1件飛び、この24時間の清算の7割がその1件です。多数が焼かれたのではなく、大口が1つ飛んだ形で、月曜の下げは大口のロング1件の清算を伴っています。

図1-2 価格と50日・200日移動平均

図の見方: 2本の平均線の上下関係を見ます。50日線が200日線の上にあるのがゴールデンクロスです。

  • 50日線と200日線の差は約$5,333(7.5%)で、前日の$5,030からさらに開いた。
  • 価格は50日線$76,469の約8.7%上で、前日の11.0%から縮んだ。

ゴールデンクロス(=50日線が200日線を上抜けること)の状態は21日目で、2本の線の差は価格が下げた日も開き続けています。縮んだのは価格と50日線の距離のほうで、11%から8.7%になりました。ゴールデンクロスの状態そのものは崩れていません。

図1-3 価格に清算を重ねたもの(直近24時間)

図の見方: 線が価格(日本時間)、点が清算。点が大きいほど1件の清算が大きい。

  • ロングの清算は月曜10時台から18時台まで、価格が下がる途中で点々と出て、18時台の1件が最も大きい。
  • 日付が変わったあとの上げでは、逆にショートが数件清算された。

清算と値動きは同じ時間に起きているので、どちらが先かはこのデータでは決まりません。言えるのは、月曜の下げは下がる途中でロングの清算を伴い、最後の$82,500で大口が1つ飛んだ、ということです。

証券市場は月曜9月28日、S&P500が−0.8%の7,684、金が−4.0%の$4,149、原油は+1.0%の$93.29、米10年債利回りは5.24%で、先週水曜の5.11%を超えて2007年以来の高さでした。株と金が下げ、原油と金利が上がった日です。ビットコインはこの夜、$83,000から$84,300まで戻してから$83,500へ下がっており、金と同じ時間に下げたのではありません。

2. なぜ動いたか:きっかけと、需給のどこが動いたか

図2-1 ビットコインと株・金・原油の相対推移(起点=100)

図の見方: 同じ起点から何%動いたかで重ねたもの。線が同じ向きなら「共通のきっかけがありえた」、ビットコインだけ別の向きなら「ビットコインに固有のきっかけがありえた」と読みます。

この5営業日の動き(ビットコインは7日間) 変化
ビットコイン −4.0%
金 −5.4%
米国株(S&P500) −1.0%
原油 −2.6%
  • この5営業日、ビットコインは金・株と同じ向きに下げ、原油も下げた。米10年債利回りは5営業日で5.6%上がって5.24%。
  • 建玉は92,816BTC。前日の94,624BTCから約1,800BTC減り、1週間で−12.7%。
  • 資金調達率は月曜に一度マイナスへ沈み、朝の1回だけプラスに戻った。1日をならした年率は+2.15%で、短期金利(13週Tビル 4.06%)を引いた上乗せは−1.90pt。前日の−1.44ptから再び広がった。

月曜日の下げは、はっきりしたきっかけが無いまま先物で始まり、残っていたロングの手仕舞いと清算を通って価格になりました。

  1. きっかけ:外部環境に新しい出来事はありませんでした。イランが示した「7日でホルムズ海峡を開く」案にトランプ大統領が9月26日に「受け入れられない」と答えたあと、イランからの正式な回答はまだ出ておらず、原油は$93と週明けも$90台のままです。米10年債利回りは月曜の夜に5.24%へ上がり、金は4%、株は0.8%下げましたが、ビットコインが安値を付けたのはその前の夕方です。この5営業日で見れば、ビットコインは金・株と同じ向きに下げていて、金利の上昇という共通のきっかけがありえます。ただし月曜のこの24時間に限れば順序が逆で、ビットコインが先に下げ、証券市場が下げた夜には戻しています。
  2. 伝わり方:先物のロングです。建玉(=先物の未決済残高。証拠金で張っている人の量)は月曜に約1,800BTC減り、直近30日で最も少ない水準をさらに下回りました。資金調達率(=ロングが払う金利。プラス=ロングがショートより多い)は短期金利を引いた上乗せが−1.90ptと、前日より広がっています。ロングを新しく建てる人が減り、残っていたロングが下げの途中で手仕舞われ、最後に大口1件が清算された。現物のほうは、9月25日までのETFが入り超、9月27日までの長期保有者は前日と同じ姿で、月曜の分はまだ集計に入っていません。

前日は「ロングは戻らないが、手仕舞いは出尽くした」と説明しました。月曜は建玉が再び1,800BTC減り、大口のロングが1件清算されたので、その説明は今日の数値と合わなくなりました。代わりの説明はこうです。手仕舞いは出尽くしたのではなく細く続いていて、価格が少し下げるたびに、残っているロングが一段ずつ削られています。市場の多数はこの下げを「流れが変わった」とは見ておらず、オプションの持ち高(図④-3)も市場心理(図①-3)も動いていませんが、先物のロングだけは戻らないまま減り続けています。

この説明が違うなら、つまり「手仕舞いが細く続いている」のではなく「大口1件の清算で終わった」のなら、建玉は今日から減り止まり、資金調達率の上乗せのマイナス幅は縮みます。その形が出たら、この説明は取り下げます。

外部環境では、イランがホルムズ海峡で米艦への攻撃の成果を誇示し、米軍はイランが主張した水中ドローンの拿捕を否定しました。サウジアラビアの外相が月曜にワシントンでルビオ国務長官と会談しています。海峡の商業船の通航は止まったままで、$90台の原油と5.24%の米10年債利回りは、リスク資産全体の重しになりうる状況です。

3. 市場参加者はいまどう見ているか

① アメリカの買い手は7営業日続けて買っているが、勢いは日ごとに細っている

図①-1 Coinbase Premium(アメリカとそれ以外の価格差・直近90日)

図の見方: プラス=アメリカで買いが強い。太線が1週間平均、細線がその日の値。薄い帯は「いつものブレの範囲」です。

  • Coinbase Premiumは1週間平均で−0.03%。前の週の−0.05%からマイナス幅が縮んだ。
  • 月曜の値は−0.08%で、いつものブレの1.4倍。帯の内側にある。

Coinbase Premium(=アメリカとそれ以外の価格差)は、1週間平均で見るとアメリカ側の弱さが前の週より縮んでいます。月曜の下げの日はアメリカのほうが安く付きましたが、いつものブレの内側で、アメリカの買い手が引いたと言える動きではありません。

図①-2 ETFの日ごとの資金の出入り(直近90日)

図の見方: 入ったお金と出たお金の差。上に伸びれば入り超、下に伸びれば出超。

ETFの日ごとの出入り 億ドル
9月21日 +10.0
9月22日 +7.1
9月23日 +3.5
9月24日 +1.9
9月25日 +1.3
直近7営業日の合計 +29.8

ETFへの資金は9月25日まで7営業日続けて入り超ですが、月曜の10億ドルから金曜の1.3億ドルまで、4日続けて縮みました。アメリカの買い手は買い続けているものの、その勢いは1週間で7分の1まで細っています。月曜9月28日の分はまだ集計に入っていません。

図①-3 Fear & Greed(市場心理の指数・直近90日)

図の見方: 0〜100で、50より上が「強欲」、下が「恐怖」。

  • 74の「強欲」。前日の70から4pt上がり、「極度の強欲」との境目75の一歩手前。1週間前は70、1か月前は68。

市場心理は9月28日時点で「強欲」の上端にいて、価格が$83,000台へ下げても冷えていません。市場の多数は月曜の下げを怖がっていません。

② 長期保有者の分配は続いているが、量は1か月前の2割強まで細った

図②-1 長期保有者の保有量の30日変化とSOPR(直近60日)

図の見方: 上段は、長期保有者の保有量が30日でどれだけ増減したか。マイナス=手放している。下段は長期保有者SOPRで、1より上なら利益で手放した。どちらも太線の1週間平均で読みます。

9月27日時点 1週間平均 前の週の平均
長期保有者SOPR(1より上=利益で手放した) 1.24 0.99
長期保有者の保有量の30日変化(万BTC) −6.1 −10.8
  • 減り方は前の週の6割弱で、1か月前の−27.2万BTCと比べると2割強。
  • 1年以上動いていないコインは全体の63.3%で、3か月で1.8pt増えた。

長期保有者(=155日以上動かしていないコインの持ち主)は、利益の出ているコインを手放し続けています。保有量の30日変化がマイナスで、長期保有者SOPR(=長期保有者が動かしたコインの売値÷買値)が1週間平均で1を上回っているので、これは分配(=長期保有者からの放出)です。動かしたコインは平均して買値より24%高く手放されました。ただし量は細り続けていて、1か月前の2割強しかありません。ETFや取引所が預かっている分を差し引いても、この規模と向きは変わりません。月曜の下げは9月27日時点のオンチェーンにはまだ入っておらず、ビットコイン自身の需給の土台は、前日と変わっていません。

今日は、コインが最後に動いた価格の分布に大きな変化がなく、長く眠っていたコインが動いた記録もありません。マイナーの収入は平年並み(Puell Multiple(=マイナー収入の平年比)が1週間平均で1.05)で、売りを急ぐ状況ではありません。

③ 先物:ロングは戻らず、月曜にもう一段減った

図③-1 資金調達率と建玉(直近30日)

図の見方: 上段は資金調達率(8時間ごと・日本時間)。プラスが続く=ロングがショートより多い。下段は建玉。

  • 建玉は前日から約1,800BTC減り、直近30日で最も少ない水準をさらに下回った。1週間で約1万3,500BTC(−12.7%)減った。
  • 資金調達率は月曜に一度マイナスへ沈み、朝の1回だけプラスに戻った。プラスが続いたのは日曜までの3回で、月曜で途切れた。
  • 短期金利を引いた上乗せは直近34日の平均+2.28ptより小さく、この34日でプラスだった日は74%。

ロングは戻らないまま、月曜にもう一段減りました。資金調達率の1日をならした年率は+2.15%で、短期金利(13週Tビル 4.06%)を引いた上乗せは−1.90pt。ロングが払う金利が短期金利を下回るのは6日目で、日曜まで3日続けて縮んでいたマイナス幅が、月曜に再び広がりました。証拠金で買っている量は1か月でいちばん少なく、上乗せは平常の+2.28ptから4pt以上離れた下にあります。ロングへの傾きは弱いままで、下げるたびに残ったロングが削られる形です。過熱ではありません。

④ オプション:手前の満期でコールが高かった値付けは消え、全部の満期でプットが高い側へ戻った

オプションには2種類あります。コール(=決めた価格で買う権利)とプット(=決めた価格で売る権利)で、価格が上がればコールの価値が上がり、価格が下がればプットの価値が上がります。プットは「価格が下がったときの保険」として買われます。オプションを買う人は、その権利と引き換えに権利料(=オプションを買う人が払う金額)を払います。

図④-1 満期ごとのIV(年率%)

図の見方: IVを満期ごとに並べたもの。点線は実現ボラティリティ。IVが点線より下なら、市場はこの先の値動きを過去の値動きより小さいと見ています。

  • IVは全体で35.1。実現ボラティリティ41.4より6.4pt低い。過去1年で見ると下から8%の低さ。
  • 満期ごとに見ると、今日9月29日の満期が25.9で最も低く、11月27日の36.9まで先ほど高い平常の形。特定の日だけ跳ねている満期は無い。

IV(=オプション価格から逆算した、この先の値動きの幅の予想)は実現ボラティリティ(=実際に起きた値動きの幅)より低く、市場はこの先の値動きを、過去の値動きより小さいと見ています。月曜に3%の値幅が出ても、IVは過去1年の下から8%の水準にあり、怖がっていません。9月30日の米PCE物価も10月2日の米雇用統計も、その日の満期のオプションの権利料に、ほかの満期に対する上乗せは乗っていません。

図④-2 満期ごとのプットとコールの差

図の見方: 満期ごとに、プットとコールのどちらが高く売れているか。ゼロより上ならコールのほうが高く、下ならプットのほうが高い。

満期 どちらが高いか
9月29日 プットが高い(差は満期の中で最大)
9月30日 プットが高い
10月1日 プットが高い
10月2日 プットが高い(前日まではコールが高かった)
10月9日 プットが高い
10月16日 プットが高い
10月30日 プットが高い
11月27日 プットが高い
  • 金曜から日曜まで、9月29日から10月2日までの満期はコールのほうが高かった。月曜にその値付けが消え、9月24日と同じ「全部の満期でプットが高い」形に戻った。

月曜の下げで、参加者は手前の満期の値付けを変えました。金曜から日曜までは「10月2日の米雇用統計までは荒れない」と値付けし、コールが高い側に置いていましたが、月曜に価格が$82,500へ届いたあと、今日9月29日の満期から先の全部でプットのほうが高くなっています。備えを10月9日以降に置いていた形から、手前にも備えを戻した形です。ただし持ち高(図④-3)は動いておらず、変わったのは値付けだけです。

図④-3 10月30日満期の持ち高(権利の価格ごと)

図の見方: 青=コール、橙=プット。現値より上にコールが、下にプットが積まれるのが普通です。

10月30日満期のオプション(価格は約$83,800) 量(万BTC) 意味
現値より上のコール 約7.3 「価格が上がる」に賭けた分
現値より下のプット 約2.4 「価格が下がる」への保険
うち、いまより15%以上高い価格のコール 約1.6 大きな上げへの賭け
うち、いまより15%以上安い価格のプット 約1.5 大きな下げへの保険
  • 10月30日満期の持ち高は全部で約12万BTCと、全満期の34%で最も多い。現値より上のコールは現値より下のプットの3.2倍。
  • コールが集まっている価格は、多い順に$95,000(約2.3万BTC)、$90,000(約2.0万BTC)、$100,000(約1.3万BTC)。
  • 満期をまたいで持ち高が集まっている価格は、多い順に$84,000、$90,000、$82,000、$85,000で、$80,000〜$90,000の帯に集まっている。

「価格が上がる」に賭けた人たちは、月曜の下げでも降りていません。10月30日満期のコールは$90,000と$95,000に厚く積まれたままで、この賭けが報われるには、10月27〜28日のFOMC(=米国の金利を決める会合)の2日後の10月30日までに、いまより8%高い$90,000を超える必要があります。いまの価格は、満期をまたいで持ち高が集まっている$80,000〜$90,000の帯の中にあります。

4. 価格に影響しうる直近のイベント

予測ではなく、「次に市場が反応しうる材料」の案内です。今朝の時点で、オプション市場は今日9月29日の満期から先の全部でプットを高く値付けしていて、備えを特定のイベントに絞っていません。9月30日の米PCE物価と10月2日の米雇用統計の満期に、ほかの満期に対する上乗せは乗っていません。米10年債利回りは5.24%で、10月のFOMCで利上げする織り込みは7割で変わっていません。

日付 イベント 何に効くか
9/30(水)21:30 日本時間 米PCE物価(8月分。FRBが重視する物価統計)。同時に4〜6月期GDPの確定値 金利。10月のFOMCでもう1回利上げするかの材料
10/2(金)ごろ イランが9月25日に示した「7日でホルムズ海峡を開き、その後に交渉を再開する」案の7日目。トランプ大統領は9月26日に「受け入れられない」と述べ、イランからの正式な回答は9月28日時点でまだ無い 原油
10/2(金)21:30 日本時間 米9月の雇用統計 金利
10/2(金) 米SECのパース委員が退任し、委員はアトキンス委員長とウエダ委員の2人になる。後任は未指名 規制
10/2(金) 米上院が中間選挙後まで休会に入る。9月15日に否決されたCLARITY法案(=暗号資産の市場構造法案)の再採決があるとすればこの前 規制
10/27(火)〜28(水) FOMC。利上げの織り込みは7割 金利
10/30(金)17:00 オプションの最も大きな満期(約12万BTC、全満期の34%)。FOMCの2日後 「価格が上がる」に賭けた人たちの期限
日程未定 米下院本会議で、ビットコインの戦略準備を法律にする法案の採決(委員会は9月16日に可決。下院は選挙期間で休会中) 規制
2027/1/10 米中の関税の一時停止の新しい期限(9月24日の首脳会談で11月から延長) 通商。株

まとめ:月曜日の動きは何だったか

月曜日は、はっきりしたきっかけが無いまま先物のロングの手仕舞いと清算を通って1.3%下げ、週末の横ばいを下に離れた日でした。安値の$82,510を付けたのは証券市場が開く前の夕方で、大口のロングが1件清算され、建玉は直近30日で最も少ない水準をさらに下回り、短期金利を引いた資金調達率の上乗せは−1.90ptへ再び広がりました。金が4%、株が0.8%下げた夜には、ビットコインは逆に$84,000台まで戻しています。動いたのは先物の持ち高までで、アメリカの買い手は9月25日まで7営業日続けて買い、長期保有者は9月27日時点で買値より24%高く手放しながら量を1か月前の2割強まで細らせ、市場心理は「強欲」の上端のままです。オプションでは、金曜から10月2日までの満期に置かれていたコールが高い値付けが消え、全部の満期でプットが高い側へ戻りましたが、10月30日満期のコールの持ち高は動いていません。前日の「手仕舞いは出尽くした」という説明は取り下げ、「残ったロングが下げるたびに一段ずつ削られている」に置き換えました。外部環境では、ホルムズ海峡をめぐるイランの正式な回答がまだ無く、原油は$90台、米10年債利回りは5.24%で2007年以来の高さです。


本稿は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。将来の価格動向を保証・示唆するものではなく、投資判断は各自の責任において行ってください。