【2026/10/16】きのうのビットコイン
きのうのニュース
⚠️ 米インフレ再燃でビットコイン乱高下、清算10億ドル迫る
予想を上回る米国のインフレ指標が出たことで、FRB が再び利上げに動くとの観測が強まりました。ビットコインは上下に大きく振れ、価格が上がる方に賭けてレバレッジをかけていた買い方が損失を負い、暗号資産全体の清算額は10億ドル近くに達しました。Bitcoin Magazine によると、ビットコインは一時8万ドルを割り込んだあと、わずかに持ち直しています。インフレ指標の上振れは今回で2度目です。金融政策の見通しが変わると、レバレッジの大きい建玉から先に崩れることがあらためて示されました。
📈 Bitwise CIO「AI好況でも崩壊でもビットコイン優位」
Bitwise の最高投資責任者(CIO)Matt Hougan 氏が投資家向けのメモを公開しました。読者が筋書きを選んで読み進める「Choose Your Own Adventure」の形式を使い、AI の普及で物があふれる「超豊かさ」の世界、AI バブルの崩壊、どちらにも振れずに経済がもたつく世界の3つを想定しています。そのうえで、どの道をたどってもビットコインは値上がりに行き着くと論じました。AI 関連への投資が過熱しているなか、運用会社の首脳がビットコインを AI 相場の行方に左右されない受け皿と位置づけた点が注目されます。
🏛️ ロシア中銀、ビットコインの個人間取引を禁止へ
ロシア中央銀行は、暗号資産の個人間(P2P)取引を禁止する方針を認めました。ロシアの人々が暗号資産を互いに直接売買できるのは2027年7月1日までです。それ以降の取引はすべて、ロシア中央銀行が承認したブローカーか取引所を通すことになります。仲介を通さない直接の売買は、ビットコインを使ううえでの基本的な手段の一つです。今回の措置は、国が認めた窓口に取引を集めて監督下に置く動きで、大きな経済圏の一つでビットコインの使い方が制限されることになります。
🏛️ BIS、中銀頂点の通貨体制を43頁で擁護
各国中央銀行の連携機関である国際決済銀行(BIS)が、通貨の信頼の仕組みを論じた43ページの論文を公表しました。論文の主張は、通貨がうまく機能するには中央銀行が頂点に立ち、その下に救済の仕組みが必要だというものです。TFTC は、論文自身がビットコインについて「発行者への信頼を不要にする」と認めている点を取り上げ、それこそがビットコインの要点だと指摘しました。中央銀行の側がビットコインの設計思想をどう見ているかが分かる文書として、目を通しておく価値があります。
🇺🇸 テザー、ホワイトハウス暗号資産高官の会社に630万ドル
Wall Street Journal の調査報道によると、Tether はコンサルティング会社 Nxum に630万ドルを支払っていました。Nxum は Bo Hines 氏が共同で所有する会社で、支払いは同氏がホワイトハウスで暗号資産政策を指揮していた時期に行われています。Hines 氏はその在任中、Tether に直接の利益となる GENIUS Act の期限延長に関わったとされます。米国の暗号資産政策を担う当局者とステーブルコインの最大手との間に、利益相反があったのではないかという疑念が出ています。
🚨 Ledger、組織犯罪集団による供給網攻撃を公表
ハードウェアウォレットを製造する Ledger は、「巧妙な」サプライチェーン攻撃を受けたとする声明を出しました。声明によると、組織犯罪集団が数百万ドルを投じて同社製品の利用者を狙っていました。同社は8600万ドルが流出する被害を受けたばかりです。その数日後に849ドルの新端末 Atom を発表し、「空気を読んでいない」と批判されました。Atom は自社サイトだけで販売するとしており、改ざんされた転売品の調査も進めています。鍵を自分で守るための機器そのものが攻撃の標的になったことになります。
🚨 FBI、ロシア語話者狙う暗号資産詐欺網を摘発
FBI はブルックリンの仮想通貨捜査班(Virtual Currency Unit)と協力し、ロシア語を話す人々を狙った暗号資産詐欺の組織を摘発しました。詐欺を支えていた数百台のサーバーとドメインが停止されました。特定の言語を話す集団に的を絞った詐欺は、被害者が少数の言語共同体にまとまっているため広がりやすく、捜査の手も届きにくい傾向があります。今回のように地元の捜査班と FBI が組み、サーバーやドメインといった基盤からまとめて潰した点が目を引きます。
⚡ Silent Payments を複数人署名ウォレットへ拡張する提案
開発者向けの議論の場 Delving Bitcoin に、複数人で管理するウォレットから Silent Payments を安全に送る手順が投稿されました。Silent Payments の仕様である BIP-352 は、FROST や MuSig2 を使った入力について「安全性の証明がない」との理由で推奨していません。今回の提案では、各署名者が出した値を重み付きで足し合わせて ECDH の共有値を求め、AggDLEQ でその正しさを示します。マルチシグや閾値署名の利用者でも、プライバシーを高める送金の仕組みを使える道が開けます。