【2026/10/07】きのうのビットコイン
きのうのニュース
🏦 ブラックロック、AIエージェントが暗号資産需要の新たな原動力と指摘
資産運用大手のブラックロックが、人工知能と暗号資産は融合しつつあり、AIの普及が暗号資産需要の見過ごされた源泉になりうるとの見方を示しました。AIエージェントが次の大きな需要の担い手になる可能性があるという主張です。世界最大級の運用会社がビットコインを含む暗号資産の需要を、ETFなど既存の投資家層だけでなく、自律的に取引するソフトウェアという新しい経路からも見ている点が注目されます。機関投資家の側が暗号資産の使い道をどう描いているかを示す発言として、今後の商品設計や資金の流れを読む手がかりになります。
🏦 OKX、評価額250億ドルでCircleと英スタンチャートから出資
暗号資産取引所のOKXが、USDC発行元のCircleや英銀行大手Standard Charteredなどから新たな資金を調達しました。評価額は250億ドルとされています。OKXは現実資産(RWA)のトークン化を急いでおり、今回の調達はその競争に向けたものです。伝統的な大手銀行とステーブルコイン発行体が同時に大手取引所へ出資したことは、暗号資産の取引基盤と既存金融の結びつきが一段と深まっていることを示しています。取引所の資本力と提携先の顔ぶれは、ビットコインを含む市場の流動性や新商品の行方にも影響しうる動きです。
🇺🇸 米財務省、非カストディ型ウォレットとミキサーの監視規則案を撤回
米財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)が、「非カストディ型ウォレット(unhosted wallets)」と暗号資産のミキシングを対象にした規則案を取りやめると表明しました。業界にとって大きな勝利と受け止められています。これらの案は、利用者が自分で鍵を管理するウォレットとのやり取りや、取引の追跡を難しくするミキシングに報告義務などを課すものとして、プライバシーや自己管理の観点から強い反発を受けてきました。ビットコインを自分で保管・送金する自由に直接かかわる規制の後退であり、米国の政策転換を象徴する出来事です。
🇺🇸 ミキサー規則は廃止も、NY南部地検が新判例でプライバシー技術を標的に
米財務省が暗号資産ミキサーに関する規則を廃止したのと同じ日に、ニューヨーク南部地区(SDNY)の検察が、新たに確立された判例を武器として持ち出したと The Rage が報じました。この判例は、金融プライバシー技術の利用そのものを犯罪とみなす道を開きうるものだと指摘しています。記事は Sterlingov や Tornado Cash をめぐる流れの中にこの動きを位置づけています。規則の上では監視が緩んだ一方で、刑事訴追の場ではプライバシー技術への圧力が強まりうるという、ねじれた状況を示す報道です。ビットコインのプライバシー関連ツールの開発者や利用者にとって見過ごせない論点です。
🏢 決済企業Conduit、276万USDTを1年凍結したテザーを提訴
決済企業の Conduit Technology が、2026年10月5日にニューヨーク南部地区連邦地裁へテザー(Tether)を提訴しました。訴状によると、テザーは裁判所の命令もなく、Conduit 自身にはコンプライアンス上の関係もないまま、同社の運転資金用ウォレットにある約276万ドル相当の USDT を1年以上凍結していました。Conduit は凍結の解除を求めたのに実質的に無視され、従業員の解雇や事務所の閉鎖に追い込まれたと主張しています。発行体が一方的に資産を止められるステーブルコインの性質と、それが企業経営に与える打撃を浮き彫りにする訴訟です。
⚡ Bitcoin Core v32、リリースブランチ分岐しRC試験入り
Wu Blockchain の9月の技術動向まとめによると、Bitcoin Core v32 は9月14日に master から 32.x のリリースブランチへ分岐し、リリース候補(RC)の試験期間に入りました。コミュニティによる試験のため v32.0rc1 が公開されています。RC 期間は、正式版の前に利用者やノード運用者が不具合を洗い出す段階で、ここでの報告が最終版の品質を左右します。ビットコインのネットワークを支える主要実装の次期版が出荷に向けて動き出したことを示す節目です。同じ月報は Liquid の悪用(exploit)も取り上げています。
⚡ Fedimint、独立した3実装で1つの連合を稼働
9月30日にベルリンで開かれた Ecash Hackday で、Fedimint の開発者たちが、独立して書かれた3つの実装を1つの連合(フェデレーション)の中で同時に動かしました。翌日には Calle が bitcoin++ で Federated Cashu を発表しています。2つのチームが同じ週に、共通の課題に答えを出した形です。ビットコインを担保にした電子現金(ecash)の仕組みで、単一の実装に依存しない運用ができることは、不具合や開発者の偏りに対する耐性を高めます。ビットコインのカストディと決済のプライバシーを広げる技術として、着実な前進を示す出来事です。