【2026/09/16】きのうのビットコイン
きのうのニュース
⚠️ マラーズ、利上げ利下げ問わずインフレ不可避と警告
Strike の最高経営責任者ジャック・マラーズ氏が Bitcoin Magazine の番組に出演し、米国の政府債務が対GDP比で120%を超えた現状について語りました。同氏は、FRB が利上げに向かうのか利下げに向かうのかという論争は的外れであり、どちらの道をたどっても行き着く先はインフレだと主張しています。番組ではインフレ見通しに加え、債券市場のストレス、そしてビットコインと金の比較も取り上げられました。金融政策の当てものではなく財政の構造そのものが通貨の価値を削っていくという見方は、発行上限を持つ資産を保有する理由をどこに置くかという議論に直結します。
📈 AIがビットコイン普及の次の入り口、ナカモトCEO
ナカモトの最高経営責任者デビッド・ベイリー氏が投資銀行との対話の場で、AI がビットコインの普及を押し上げうるとの見方を示しました。Bitcoin Magazine が伝えたもので、ベイリー氏は AI を新しい利用者をビットコインへ導く次の入り口として位置づけています。発言には具体的な製品も時期も伴っていませんが、普及の窓口がどこになるかという見立ては、事業を営む側がどこへ資源を振り向けるかを規定します。対話型の AI が資産の扱い方そのものを媒介するようになれば、利用者が最初にビットコインへ触れる経路が入れ替わることになります。
🇺🇸 米上院、CLARITY法の討論終結動議が否決
米上院は9月15日、暗号資産の市場構造を定める CLARITY 法案をめぐる討論終結の動議を採決し、可決に必要な60票に届かず否決しました。CNBC は、包括的な市場ルールを求めてきた業界にとって打撃だと伝えています。日曜に最後の調整として示された修正版では、ソフトウェア開発者を刑事責任から守る規定が削られており、擁護団体 Coin Center がこれを問題視していました。Bitcoin Magazine は2026年内の成立は絶望的との見方を示しています。規制の枠組みが定まらない状態が続けば、参入を検討する側は前提を置き直せないまま待たされることになります。
🇺🇸 司法省、イラン石油資金6100万ドルの没収申立
米司法省が、イラン産原油の闇市場での販売で得られたとする暗号資産6100万ドル相当について、民事没収の申立てを行いました。Protos によれば、この資金は Binance の口座を経由して洗浄されたとされています。Bitcoin Magazine も同じ申立てを報じており、制裁対象国の石油収入が暗号資産の流通経路に乗っていたという当局の主張が焦点です。取引所を通る資金の追跡が制裁執行の実務的な道具として機能していることを示す事例であり、中央集権的な取引所に求められる監視の水準は今後さらに上がる方向へ働きます。
🏛️ 米下院委、戦略ビットコイン準備金法案を16日審議
米下院金融サービス委員会が9月16日午前10時(東部時間)から、H.R. 8957「American Reserve Modernization Act」の逐条審議に入ります。TFTC は、戦略ビットコイン準備金が大統領令ではなく拘束力のある立法手続きに乗るのはこれが初めてだと指摘しています。大統領令による準備金は政権が替われば書き換えられますが、法律として成立すれば政権交代を跨いで残ります。CLARITY 法案が上院で止まった直後の審議入りであり、市場構造の立法と準備金の立法が別々の経路をたどり始めた形です。
🏢 Satsuma、BTC全669枚を売却し事業清算
ビットコインを財務に積み増す戦略をなぞった英国の Satsuma Technology が、保有していた BTC 669枚をすべて売却し、3070万ポンドを返還すると Protos が伝えました。同社の株価は2025年の高値から99%下落しており、マーク・モス氏が関わった財務戦略は清算という形で幕を閉じます。ビットコインを貸借対照表に載せれば株価が純資産を超えて評価される、という前提が崩れると、追加の資金調達も保有の継続もできなくなります。今回は売却が実際に執行された事例であり、同種の企業が積み上げた持ち高がどのような局面で市場へ戻るのかを示しています。
⚡ BitBox、新シードフレーズ不要でライトニング対応
ハードウェアウォレットの BitBox がライトニングに対応し、Bitcoin Magazine によれば新しいシードフレーズを用意することなく使えるようになりました。コールドストレージと即時決済が1つのアプリ、1つのバックアップ、1つの残高の中に収まる形です。これまではライトニングを使うために別のウォレットと別のバックアップを抱える必要があり、保管と支払いが分断されていました。管理する鍵を増やさずに支払いの経路だけを増やせるのであれば、自己管理のまま日常の支払いへ踏み出す際の障壁は下がります。
⚡ 10億人規模の自己管理を掲げる新提案「Depots」
開発者向けの掲示板 Delving Bitcoin に、Depots と名付けられたスケーリング提案が投稿されました。数十億人が安全にビットコインを保有し送受信できるようにするには、利用者1人あたり年1〜2 vバイト程度というごく小さなオンチェーン占有量で済むこと、そしてオンチェーン取引の手数料を払えるだけの残高を持たない利用者でも参加できることが必要だ、というのが出発点です。盗難への耐性と自己管理の両立を掲げている点が特徴で、既存のスケーリング議論が暗黙に置いてきた「手数料を払える利用者」という前提そのものを問い直しています。