【2026/09/13】きのうのビットコイン
きのうのニュース
📈 CoinShares「異例の組み合わせ」、短期弱気・長期強気
ビットコイン専門誌 Bitcoin Magazine が、資産運用会社 CoinShares の新しいレポートを取り上げました。レポートは足元の地合いを「異例の組み合わせ」と表現し、インフレ統計の内容はビットコインにとって弱気の材料である一方、買い戻しの不調はむしろ強気の材料になると整理しています。そのうえで、ビットコインの価格は短期的には打撃を受けうるものの、長期的には恩恵を受ける可能性があると結論づけました。強気と弱気の材料が同時に並ぶ局面では方向感が出にくく、どの時間軸で見るかによって同じ材料の評価が正反対になります。今回のレポートは、その時間軸の違いを明示した点に読む価値があります。
🏦 イーサETFに2.1億ドル流入、ビットコインは流出継続
米国の現物イーサ ETF が2億1,641万ドルの資金流入を集め、週間ベースで4週連続の純流入となりました。一方、米国の現物ビットコイン ETF は金曜に1,329万ドルの純流出を出し、資金の向きが逆のまま週を終えています。9月10日木曜の流出では ARK 21Shares の ARKB が1億6,430万ドルと最大の引き出しを記録しました。同じ「暗号資産 ETF」という枠でも資金の向きが分かれた点が今回の特徴で、ビットコインから資金が抜けたことがそのまま暗号資産全体からの撤退を意味するわけではない、という読み方ができます。
🇺🇸 市場構造法案、中間選挙前の成立へ土壇場の攻防
米議会共和党が、今月の中間選挙を前に暗号資産の監督を定める法案を通そうとしています。上院で審議が進むのは Digital Asset Market Clarity Act で、連邦の各規制当局が暗号資産の監督をどう分担するのかという長年の混乱を整理することを狙ったものです。ただし民主党側は、トランプ大統領が暗号資産投資で利益を得る余地を封じる規定を強化するよう求めており、法案はここで止まる可能性があります。とりわけ、選挙で選ばれた公職者がトークンを発行することを制限する倫理条項が、成立を阻む最大の争点になっています。規制の枠組みが決まるかどうかは、米国での取引所や ETF の扱いに直結します。
⛏️ Bitdeer、週間産出293.2BTCを全量売却
ナスダック上場のマイニング企業 Bitdeer が、9月11日までの1週間の採掘実績を開示しました。産出した293.2BTC をそのまま293.2BTC 売却し、自社の準備として留保した分はゼロだったとしています。採掘したビットコインを貯め込まず全量を市場に出すという運営で、いわゆるトレジャリー型の上場企業とは逆の立ち位置です。今週は上場マイナーの売却と現物 ETF の解約が同時に売り圧力として効いた局面でもあり、価格が76,000ドル台を保った背景を考えるうえで、供給側がどれだけ出していたかを示す具体的な数字になります。
出典: bitcoinnewsdigest.substack.com
🐋 Liquid流出分3,400BTC返還、598BTCはなお未返還
取引所が決済に使うサイドチェーン Liquid Network から約4,000BTC(約3億1,893万ドル相当)が Liquid Federation のウォレットから動き、ネットワークは全取引を停止しました。実行した集団はオンチェーンに「我々はホワイトハットだ。チェーン上で連絡してほしい」とだけ書き残し、月曜に3,400BTC を返送しています。残る598.49BTC はまだ相手の手元にあります。やり取りがビットコインのオンチェーンメッセージ上で公開のまま続いているのが今回の異例な点で、その周囲にはスパムや詐欺、ミームコインの宣伝まで入り込んでいます。
🚨 Revolut情報流出、本人確認写真とBTC取引履歴が露出
金融アプリ Revolut で情報流出が発生し、本人確認(KYC)のために提出した自撮り写真、パスポートのスキャン画像、IBAN(銀行口座番号)、そしてビットコインの取引履歴が外部に出たと報じられました。身元を確かめる書類と、そのユーザーがどのアドレスでいくら動かしたかという記録が同時に漏れる形になります。ビットコインのアドレス自体は元から公開情報ですが、実名・顔写真・口座番号と結びついた瞬間に、追跡や標的型の詐欺、さらには物理的な脅迫の材料へ変わります。取引所やアプリに本人確認情報を預けることの意味を、あらためて突きつける事例です。
🚨 Symbiosisのビットコインブリッジ被弾、BTC経路を停止
クロスチェーンのブリッジを提供する Symbiosis が、9月11日に Bitcoin Bridge で攻撃を受け、BTC の経路を停止しました。チームはこれまでに約15BTC を回収したと説明したうえで、攻撃者に対して9月13日までを期限として、返還すれば20%をホワイトハット報奨として渡すという条件を提示しています。ビットコインを別のチェーンへ渡すブリッジは、その仕組み上どうしても資金が一箇所に集まるため、繰り返し狙われてきた場所です。Liquid Network の件と合わせ、今週はビットコインを預かる中間層が続けて突かれた形になりました。
出典: bitcoinnewsdigest.substack.com
⚡ ハッシュベース署名SHRINCS初稿、開発リストで議論継続
ビットコインの開発者メーリングリスト bitcoin-dev で、SHRINCS と名付けられた署名方式の議論が続いています。提案はビットコイン向けの効率的なハッシュベース署名方式で、現時点では初稿(first draft)の段階にあり、スレッドは返信が重なる形で進行中です。ビットコインが現在使っている署名は楕円曲線に基づくもので、ハッシュ関数だけを土台に置く方式はそれとは前提の異なる設計になります。合意ルールに関わる変更はまず開発リストでの検討から始まるため、この段階の議論そのものが、将来どんな選択肢が残されるかを決めていきます。技術的な詳細はスレッド本文にあります。