【2026/09/08】きのうのビットコイン

きのうのニュース

🏦 IBITの現物交換、累計50億ドル突破

ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」で、ビットコインとETF株式を直接やり取りする現物拠出・現物償還(in-kind)の累計額が、2026年8月26日時点で50億ドルを超えました。2025年10月時点の約30億ドルから大きく伸びています。背景にあるのは交換の最低金額の引き下げで、同ファンドは下限を2500万ドルから100万ドルへと96%圧縮しました。現物交換は現金を挟まずにビットコインそのものを受け渡す仕組みで、売買を経由しない分だけ執行の手順やコストの扱いが変わります。参加できる規模の下限が下がり、より小さな運用主体もこの経路を使えるようになった点が重要です。

出典: TFTC

📈 ビットコインと金の90日相関、9年ぶり高水準

Protosによると、ビットコインと金の90日相関が過去9年で最も高い水準に達しました。きっかけとして挙げられているのは米財務省が示した「QE Lite」で、通貨価値の希薄化(デベースメント)に賭ける投資家が金とビットコインの双方へ再び集まったという整理です。両者の相関が高いということは、ビットコインが固有の材料ではなく、法定通貨の購買力低下という同じ物語で動いていることを意味します。株式や信用市場ではなく金と歩調を合わせる局面では、値動きの説明も金融政策と財政の側に寄ります。9年ぶりという水準は、この連動が一時的なものではない可能性を示しています。

出典: Protos

⚠️ Tetherに3.3点、913億ドルが鍵2本の管理下

ブロックチェーンセキュリティ企業のHackenが、Tetherに10点満点で3.3点の評価を付けました。理由はTron上に載る913億ドル相当のUSDTが、タイムロックも巻き戻しの猶予も持たない2-of-3のマルチシグで統治されている点です。鍵2本で世界最大級のステーブルコイン残高が動く構造だという指摘になります。一方で格付けを行うBluechipは、これとは別にTetherの企業としての格付けを引き上げました。TFTCは、二つの評価がそもそも別のものを測っているにもかかわらず、同じ「Tetherの安全性」として混同されることこそが本当のリスクだと整理しています。

出典: TFTC

🏢 8月の暗号資産VC、調達額7割減の61件

RootDataの集計としてWu Blockchainが伝えたところでは、2026年8月の暗号資産VCの開示案件は61件で、7月の68件から10.3%減、前年同月の111件からは45.0%減でした。調達額では前月比で7割近い落ち込みとされています。分野別の内訳はCeFiが約18%、DeFiが約29.5%で、NFT・ゲームなどが続きます。個別の大型案件としては、Ripple Primeが2億7500万ドルの債券を起債し、SBIが主導したラウンドでFassetが10億ドルの評価を得ました。件数の縮小と一部の大型調達が同じ月に同居している格好です。

出典: Wu Blockchain

⛏️ Starcloud、宇宙でのビットコイン採掘計画

宇宙関連の新興企業Starcloudが、宇宙空間でのビットコイン採掘に乗り出すと伝えられました。同社はこれまでに5億ドル近い資金を調達しており、評価額は20億ドルを超えています。報じたProtosは「何がうまくいかなくなり得るか」という見出しで、この計画の実現性に懐疑的な視線を向けています。採掘は電力と冷却、そして稼働の継続性がそのまま採算に直結する事業で、軌道上でそれをどう成立させるのかが問われます。記事の時点では稼働の時期や設備の規模は示されておらず、資金力と計画の方向性が明らかになっている段階です。

出典: Protos

🚨 Liquidから4,000BTC流出、サイドチェーン停止

BlockstreamのLiquid Networkで、ホワイトハットを名乗る人物らがフェデレーションのウォレットから約4,000 BTCを引き出しました。このウォレットはL-BTCの裏付けとなる資産を保管しており、Liquid側はブリッジノードを無効化し、サイドチェーン自体も停止しています。Protosによれば流出時点の時価はおよそ3億2000万ドルで、日曜の午後に起きた出来事でした。突かれたのはビットコイン本体のチェーンではなく、サイドチェーンを支える多者署名の運用部分です。誰が鍵を握り、どう守るのかという設計上の問いが、そのまま損害の規模につながっています。

出典: Bitcoin Magazine

🚨 3,996BTC返還、OP_RETURNでのチェーン上交渉

Liquidは停止したまま、Blockstreamと自称ホワイトハットの間で3,996 BTCの返還交渉が続いています。やり取りの場はチャットや仲介者ではなくチェーン上で、署名付きのOP_RETURNメッセージを互いに書き込む形で条件が詰められています。実際にmempool上では3,400 BTC規模の返還とみられる動きも確認されました。取引所でも裁判所でもなく、ブロックチェーンそのものが交渉のテーブルになっている点が異例で、提示された条件も応答も公開の記録として残り続けます。Liquidの再開は、この交渉の決着を待つことになります。

出典: TFTC

🐋 Coldcard盗難資金45%移動、コインジョインへ

Galaxy Researchによれば、Coldcardを狙った「Wave 3」攻撃で盗まれた資金のうち45%が動かされました。攻撃者は被害者ごとに2-of-2のマルチシグ保管庫を293個作っており、最初の移動は9月2日にTHORChain経由でイーサリアムへ送られています。今回の動きはコインジョインのラウンドへ入っており、資金の流れを追いにくくする方向です。盗難そのものより出口の作り方が焦点になる局面で、混合を通過した後は取引所側のフィルタも効きにくくなります。返還交渉が進むLiquidとは対照的な展開です。

出典: x.com