【2026/09/07】きのうのビットコイン

きのうのニュース

🏛️ ロシア・ズベルバンク、ビットコインを法人融資の担保に

ロシア最大手のズベルバンクが、9月1日からビットコインを法人向け融資の担保として受け入れると明らかにしました。根拠は暗号資産を財産と位置づける連邦法282-FZで、担保として預かった資産の再担保や国境をまたぐ決済も法的に認められます。一方で国内の個人投資家には年間30万ルーブル(約3,632ドル)の購入上限が残っており、法人と個人で扱いがはっきり分かれています。ビットコインを投機の対象ではなく銀行の与信の枠組みに組み込む動きで、制裁下で決済経路を探るロシアの事情も背景にあります。担保受け入れが広がれば、企業が保有するビットコインを売らずに資金を調達する経路が増えることになります。

出典: bitcoinnewsdigest.substack.com

🏛️ エルサルバドルとIMF、BTC保有めぐり決着

エルサルバドルのブケレ大統領とIMFの間で続いていたビットコイン保有をめぐる対立が決着しました。IMFは、同国が2025年6月以降に積み増したビットコインが民間からの寄付で賄われたものであり、公的資金は使われていないと確認しました。これにより1億4,000万ドルの融資が動き出す可能性があります。IMFはこれまで公的部門によるビットコイン購入を止めるよう求めており、購入の原資が争点になっていました。国家がビットコインを保有し続けながら国際金融機関の支援も受けられるのかという問いに、ひとつの前例ができた形です。同じ道を選ぶ新興国が現れたときの参照点になります。

出典: bitcoinnewsdigest.substack.com

🏢 上場179社が保有、合計127万BTCに

9月5日時点で、ビットコインを保有する上場企業は30か国179社に達し、合計の保有量は1,287,144BTCとなりました。発行上限2,100万枚のおよそ6.1%にあたり、時価では約1,020億ドルの規模です。最大の保有者は845,050BTCを持つStrategyで、世界2位のTwenty One Capitalは43,514BTCを保有しています。企業のバランスシートに載るビットコインが積み上がることは、価格が動いても売り急がない保有者が増えることを意味します。ただし資金調達を前提にした保有形態が多いだけに、相場が崩れたときに巻き戻る規模も同時に大きくなっている点は変わりません。

出典: satsintel.io

⛏️ Hyperscale Data、340MWの採掘停止しAIへ

Hyperscale Dataが9月1日、ミシガン州の340メガワット規模の施設でのビットコイン採掘を停止しました。同社はカリフォルニアのクラウド事業者と10年契約を結び、設備をAI向けGPUのホスティングへ振り向けます。契約は20メガワットで12億ドルを保証し、52メガワットまで拡張すれば30億ドルに達します。背景にあるのは収益性の差で、AI向けGPUホスティングは1メガワット・年あたり129万〜165万ドルを生むのに対し、ビットコイン採掘は79万〜100万ドルにとどまります。採掘に向いていた電力がAIへ流れる動きが続けば、ネットワーク全体の計算力の伸び方にも影響が及びます。

出典: za.investing.com

⛏️ Bitdeer、テキサスに563MWの用地取得

Bitdeerがテキサス州ミラム郡の200エーカーの土地を1億ドルの現金で取得しました。この用地では563メガワットの系統容量を確保しており、742メガワットまでの拡張を目標に掲げています。用途はビットコイン採掘とAI・高性能計算の両方で、採掘専業から計算資源の提供者へ軸足を広げる同業他社と同じ方向です。あわせて、ダニエル・ローブ率いるサード・ポイントがCore Scientificの株式54,000株を保有していることも明らかになり、採掘企業のAI転換には機関投資家の関心も向いています。電力と土地を先に押さえられるかが、採掘とAIのどちらに振るにせよ事業の前提になりつつあります。

出典: coingabbar.com

🚨 Liquid連合ウォレットから約4,000BTC流出

9月6日、Blockstreamが運営するLiquid Networkの連合ウォレットから3,998.5BTCが移動し、準備金は約4,200BTCから207.275BTCへ減りました。移動を行った何者かはオンチェーンにメッセージを残し、「we are whitehats(我々はホワイトハットだ)」と主張しています。Blockstreamからの説明はまだ出ていません。Liquidはビットコインのサイドチェーンで、預けたビットコインを連合による多重署名で管理する仕組みです。その預かり分がほぼ空になった形で、鍵の管理体制そのものに疑問が向きます。ホワイトハットという主張が事実かどうかも含め、続報を待つ必要があります。

出典: TFTC

🚨 チリのOrionx破綻、700万ドル消失

チリの取引所Orionxが出金を停止し、事業の清算に入りました。フォレンジック監査により、700万ドルを超える顧客資産が外部のウォレットへ移されていたことが判明し、創業パートナー自身による持ち出しとされています。影響を受ける利用者は10万人にのぼります。規制当局は、返還を命じる権限を持たないとしており、利用者が資産を取り戻せる見通しは立っていません。取引所に預けたビットコインは自分の鍵で持つビットコインとは別物だという、繰り返されてきた教訓がまた確認された形です。自己保管の手立てが揃っている現在、預け先の選別と分散の重みは以前より増しています。

出典: TFTC

⚡ Wasabi Wallet、ハードウェア署名のCoinJoin試験版

オープンソースのビットコインウォレットWalletWasabiで、ハードウェアウォレットを使ったCoinJoinの署名を試せるリリースが公開されました。CoinJoinは複数の利用者の入力をまとめて1つの取引にすることで、どの入力がどの出力に対応するのかを追いにくくする手法です。これまでは秘密鍵をパソコン側のソフトに置く必要がありましたが、ハードウェアウォレットで署名できれば、鍵を機器の外へ出さないままプライバシー処理を通せます。Windows・Linux・macOSに対応した非カストディアル型のウォレットで、保管の安全性とプライバシーを両立させる方向の一歩です。まだ試験段階のため、本番の資金で使う前に挙動の確認が要ります。

出典: github.com