【2026/08/29】きのうのビットコイン
きのうのニュース
⚠️ FRB新議長のインフレ発言、ビットコインは下げて戻す
米連邦準備制度理事会のケビン・ウォーシュ議長が就任後初となる主要演説を行い、インフレ抑制について「まだやるべきことがある」と述べました。ビットコインは発言を受けていったん下落したものの、その後は買い戻され、値動きとしては発言の影響を打ち消す形になりました。引き締め寄りの姿勢が続くとの見方は本来リスク資産には逆風ですが、相場が短時間で戻したことは、ビットコインが金利見通しだけで方向を決めていないことを示しています。新議長の最初の発言は今後の政策観測の起点になるため、市場は言い回しの一つひとつを読み込んでいます。
⚠️ シカゴPMI47.1へ急落、スタグフレーションの気配
8月のシカゴ購買部協会景気指数が前月比10.5ポイント低下の47.1となり、4カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を割り込みました。同時に伝えられたミシガン大学の消費者信頼感指数は51.7と低水準で横ばい、1年先のインフレ期待は4.0%に据え置かれ、自分の所得が物価上昇を上回ると答えた消費者はわずか8%にとどまりました。景気は減速する一方で物価上昇の予想は下がらないという組み合わせで、金融緩和と引き締めのどちらにも動きにくい状況です。方向感の出にくいマクロ環境は、ビットコインを含むリスク資産の値動きを鈍らせます。
📈 グレースケール「債務膨張はビットコインに追い風」
資産運用会社グレースケールのリサーチチームが、政府債務の膨張を背景にした「デベースメント・トレード」、すなわち通貨価値の希薄化を見込んだ取引がすでに始まっており、ビットコインがその恩恵を受けるとの見方を示しました。財政赤字と債務残高の拡大が続けば、購買力の低下に備える資金が供給量に上限のある資産へ向かうという筋書きです。運用会社が顧客向けのリサーチでこの論法を前面に出すこと自体が、機関投資家向けの説明の型が「値上がり期待」から「通貨の希薄化への保険」へ移りつつあることを示しています。
📈 ヘイズ氏「国債買い戻しで新たな強気相場は始動」
アーサー・ヘイズ氏が新しい論考「Same Old Wine in New Bottles」を公開し、米財務省が長期国債の買い戻しを拡大して利回りを抑え込んでおり、これが実質的な流動性の供給にあたると論じました。スコット・ベッセント財務長官の下でこの資金供給が続く限り、ビットコインの新しい強気相場はすでに始まっているとの見立てです。米国の債務と財政赤字がビットコインや金の追い風になるという議論の一つですが、金融政策そのものではなく財政・国債管理の側から流動性を読む点に特徴があります。
🏛️ パキスタン、押収資産で戦略ビットコイン準備金
パキスタン政府が、国主導の戦略的ビットコイン準備金を発表しました。原資には当局が押収した資産を充て、あわせて余剰電力2,000メガワットをマイニングに振り向ける計画です。ただし財務次官は、これを裏づける法的枠組みが存在しないと認めています。国家がビットコインを準備資産として保有する動きは米国以外にも広がりつつありますが、押収資産を元手にする点と、根拠となる法律が無いまま発表が先行している点で、制度としての耐久性には疑問が残ります。余剰電力を採掘へ回す設計は、使い道の無い電力をビットコインで換金する典型例です。
🏢 仏Capital B、2100万ユーロ調達しBTC積み増しへ
フランスのビットコイン財務企業Capital Bが、2,100万ユーロの私募増資を完了しました。引き受けたのはアダム・バック氏と資産運用会社TOBAMで、いずれも過去にも出資している戦略投資家です。調達資金では270BTCの追加取得を狙います。1株につき4種類のワラントが付いており、5年かけて最大約1億3,500万ユーロの追加調達につながる可能性があります。ビットコイン財務企業のセクター全体が下落するなかで、市場価格を上回る条件で成立した点が目を引きます。株価が純資産を割り込むと積み増しが止まる業態だけに、調達条件は経営の体力を測る材料になります。
⚡ Optech、Core Lightningの修正リリースを事前告知
Bitcoin Optechのニュースレター第420号が、Core Lightning(CLN)のセキュリティ修正リリースが予定されているという事前告知を伝えました。あわせて、将来のフォークに備えた任意参加型のリプレイ保護をめぐる議論、ハードウェアウォレットの共通インターフェースであるHardware Wallet Interface(HWI)がメンテナンスモードへ移行すること、そして利用方法に関する意見募集を取り上げています。脆弱性の修正版を出す前に予告を流し、ノード運用者に更新の準備をさせる進め方は、Lightning実装の運用上の作法として定着しています。
⚡ Lightningに入れ子のしきい値署名、Iceberg提案
開発者のNadav Kohen氏が、Lightning向けに入れ子構造のしきい値署名を用いる「Iceberg」という設計を公開しました。Taprootソフトフォークによってオンチェーンの支払いでSchnorr署名が使えるようになり、Lightningの仕様であるBOLTsにも、チャネル参加者2者の鍵をBIP 327のMuSigで集約する「Taprootチャネル」への対応が入っています。Icebergはその上に、複数の鍵を段階的に束ねる仕組みを重ねる提案です。チャネルの鍵を1つの端末に置かずに分散できれば、Lightningでの資金の預け方の選択肢が広がります。