【2026/08/17】きのうのビットコイン

きのうのニュース

🏦 ハーバード基金、IBIT 売却を停止し1億ドル保有を維持

ハーバード大学基金の運用会社 Harvard Management Company が提出した2026年第2四半期の 13F で、BlackRock の現物ビットコイン ETF「IBIT」の保有株数が売却も買い増しもゼロだったことが分かりました。同基金の IBIT 保有は2025年第3四半期に4億4300万ドルでピークを打ち、その後は四半期ごとに削り続けてきましたが、圧縮の局面がひとまず止まった形です。現在の保有額は1億100万ドルで横ばい。TFTC はこの四半期をもって削減サイクルは終わったと伝えています。大学基金という保守的な資金の出し手が、削る側から持ち切る側へ回ったかどうかを測る材料になります。

出典: TFTC

🇺🇸 SEC、初の暗号資産ルール採決を土壇場で中止

米証券取引委員会(SEC)は8月14日に予定していた公開会合を中止しました。議題は同委として初の暗号資産に特化した規則案「Regulation Crypto Assets(Reg Crypto)」の提案を諮る一件のみで、Paul Atkins 委員長が年初に示した登録免除とセーフハーバーの枠組みを条文化するものでした。SEC の広報担当は「予期せぬ日程上の問題」と説明し、代替日は示していません。同じ時期にトークン化証券の「イノベーション例外」も再延期されており、CLARITY 法案の交渉を複雑にすることを避けたいホワイトハウスの意向と、既存金融機関の反対が背景にあると伝えられています。

出典: pymnts.com

🇺🇸 トランプ氏、19日に業界首脳をホワイトハウスへ

トランプ大統領が8月19日、Coinbase・Ripple・Kraken・Gemini・Robinhood・Polymarket・Kalshi の経営陣をホワイトハウス隣のアイゼンハワー行政府ビルに集めるとみられています。a16z、Chainlink、Paradigm、Digital Chamber に加え、ニューヨーク証券取引所とナスダックも招待リストに入り、SEC の Paul Atkins 委員長と CFTC の Mike Selig 氏も同席する見通しです。翌20日には CFTC のイノベーション諮問委員会が初会合を開きます。SEC の規則案が止まり、CLARITY 法案の成立確率が10%まで落ち込むなかでの会合で、政策の向きを測る場になります。

出典: news.bitcoin.com

🏢 メタプラネット、5014BTC 移動は売却でないと否定

オンチェーンの追跡でメタプラネット関連ウォレットから 5,014BTC(約3億2000万ドル)が動いたことが観測され、アジア最大級の企業保有者が静かに売り抜けているのではないかとの憶測が広がりました。サイモン・ゲロビッチ CEO はこれを即座に否定し、送金先は取引所や買い手ではなく自社の管理ウォレット間だったと説明しています。保有量は 43,000BTC(約30億ドル)で変わっていないとしています。同社は東証3350に上場する日本初のビットコイン財務会社で、ビットコインを売らずに資金を調達する固定利付債「BitBonds」も走らせています。

出典: en.cryptonomist.ch

⛏️ ハッシュレート、最高値から17%減 AI転換で

ビットコインのネットワークハッシュレートが過去最高から約17%低下し、1ゼタハッシュ超から夏場は 850〜920EH/s のレンジに落ちています。採掘各社が人工知能と高性能計算のホスティングへ設備と電力を振り向けているためで、Hut 8・Core Scientific・TeraWulf・IREN が契約を積み上げています。Hut 8 の契約済み AI インフラは266億ドル、上場採掘企業全体の AI・HPC 契約は累計700億ドルを超えました。CoinShares は2026年末までに AI・HPC が上場採掘企業の売上の7割を占めうると見ています。採掘という事業の重心が動いていることを示す数字です。

出典: gncrypto.news

🚨 Coldcard 流出1.3億ドル超、出荷停止と在庫破棄

ハードウェアウォレット Coldcard の脆弱性を突いた窃取が続き、被害額はブロックチェーン監視各社の集計で1億3000万ドルを超えました。7月30日には41分間で 1,196 アドレスから 1,082.65BTC(当時約7020万ドル)が抜かれ、その後も4波にわたり 5,200 を超えるアドレスが影響を受けています。原因は2021年3月のファームウェア統合の誤りで、シードフレーズの生成が STM32 のハードウェア乱数ではなく決定論的な疑似乱数生成器へ回されていたことでした。対象は Mk2 と Mk3 のファームウェア 4.0.1〜4.1.9 で、Coinkite は出荷を止め、該当版を積んだ在庫を破棄しています。

出典: techcrunch.com

⚡ BIP-110 不発、賛成シグナルは2.53%どまり

非金融データを制限する一年限りのソフトフォーク提案 BIP-110 は、8月8日のブロック 961,632 でチェーン分岐を引き起こしたものの、必須シグナリング期間に賛成を示したブロックは 2.53% にとどまりました。提案自身が設定した 55% の閾値には遠く及ばず、ハッシュパワーの約 99.85% が元のチェーンに残っています。Ordinals や BRC-20、Runes が使う手法を7つの規則で封じる内容で、Bitcoin Core の古参開発者 Luke Dashjr が公に支持していました。マイケル・セイラー氏は110項目の反論を公表し、手数料を払う有効な取引を拒む前例は将来の検閲につながると批判していました。

出典: crypto.news

⚡ 次の焦点は21日の eCash ハードフォーク

BIP-110 が不発に終わり、議論の焦点は Paul Sztorc 氏が主導する eCash のハードフォークへ移りつつあります。狙うのはブロック 964,000、日付にして8月21日ごろの発動です。BIP-110 では提案側が 55% の閾値を掲げながら 2.53% しか集まらず、開発者の支持と採掘の追随がまったく別物であることが数字で示されました。同じ構図が今度は非互換の変更で試されることになります。covenants や量子耐性を含む今後の変更をどの経路で決めるのかという、合意形成そのものへの問いとして語られ始めています。

出典: news.bitcoin.com